【葛飾区】眼科で緑内障の治療を受ける前に!初診の一般的な流れは?点眼薬の種類なども解説
失明原因の上位にある疾患として、緑内障が挙げられます。目の奥にある視神経が眼圧によるダメージを受けることで、視野が狭くなっていくのが特徴です。自覚症状がほぼないため、気付いたときには深刻なレベルまで視野障害が進行しているケースも少なくありません。そのため、定期的に眼科で緑内障かどうかをチェックすることが重要です。こちらでは、一般的な初診の流れや点眼薬の種類などについてご紹介いたします。
葛飾区で眼科をお探しの方、目の違和感・不快感でお困りの方なども参考にしていただければ幸いです。
一般的な初診の流れ

問診
問診では、現在感じている目の症状や過去の病歴、家族歴などについて詳しくお伺いします。
現在の目の症状
下記のような症状は、緑内障の兆候かもしれません。些細な症状でも、お気軽にご相談ください。
- 視界のかすみ:ぼんやりと霞んで見える
- 視野の欠け:視界の一部が見えにくい、または全く見えない
- 物が歪んで見える:直線が歪んで見える、物が二重に見える
- 光に対して過敏に反応する:光を見るとまぶしい、あるいは周りに虹色の輪が見える
- 目の痛み:鈍痛、刺すような痛みなど
- 目の充血:白目が赤くなる
- その他、気になる目の症状
過去の病歴
過去に緑内障と診断されたことはあるか、目の病気を患ったことがあるか、全身疾患の有無などを確認します。高血圧や糖尿病などの生活習慣病は、緑内障の発症リスクを高める可能性があるため、注意が必要です。
家族歴
緑内障は遺伝的要因も関与するため、ご家族に緑内障やその他の眼疾患の方がいらっしゃる場合は、その有無や病状についてもお伺いします。
これらの情報をもとに、患者様一人ひとりに合った治療を検討します。
視力検査
緑内障が進行するにつれて、視力が低下することがあります。視力検査では、裸眼視力と矯正視力の両方を測定します。裸眼視力は、メガネやコンタクトレンズなどの矯正器具を使用せずに測る視力です。矯正視力は、メガネやコンタクトレンズを使用した状態の視力を測定します。
眼圧検査
眼圧検査は、眼球にかかる圧力を測定する検査です。眼球内は「房水」という液体で満たされており、この房水の圧力が眼圧です。健康な目は、房水の産生と排出のバランスがとれて眼圧が一定に保たれています。しかし、このバランスが崩れると視神経に負担がかかり、緑内障などの病気を引き起こす可能性があります。眼圧検査は、眼球に空気を軽く吹き付ける方法で行われます。痛みはほとんどなく、短時間で終了します。検査結果はすぐにわかり、正常値は一般的に10~21mmHgです。ただし、正常値には個人差があります。
眼圧が高い場合は、緑内障や高眼圧症が疑われます。一方、眼圧が低い場合は網膜剥離の可能性があります。
眼底検査
眼底検査では、眼球の奥にある網膜や視神経の状態を調べます。緑内障の診断においては、特に視神経乳頭と呼ばれる部分の状態が重要です。視神経乳頭は、網膜に集まった視神経が脳へと向かう出口であり、緑内障によって損傷を受けやすい場所です。眼底検査で視神経乳頭を詳しく観察することで、緑内障の特徴的な変化を捉えることができます。
視野検査
緑内障が疑われる場合、視野検査によって視野の欠損の有無や範囲、進行度を確認します。中心視野だけでなく、周辺視野も含めた視野全体の状態を評価し、緑内障による視野欠損の特徴的なパターンを捉えることができます。
視野検査は、暗いドーム状の機器の中に頭を固定し、中央の光点を見つめたまま、周辺部に現れる光点を認識したらボタンを押すという方法で行います。この検査により、見えない部分(暗点)を検出できます。
OCT検査
OCT検査では、網膜の断層像を撮影します。緑内障の診断においては、視神経の周りの網膜神経線維層の厚さを測定するために用いられます。緑内障が進行すると視神経が障害され、周囲の網膜神経線維層が薄くなります。OCT検査で網膜神経線維層の厚さを数値化し、緑内障の早期発見や進行度の評価に役立てます。OCT検査は非侵襲的で痛みを伴わず、検査時間も片目あたり数分程度です。さらに、散瞳の必要もありません。
緑内障は自覚症状がほとんどないため、定期的な検査を行い、早期発見・早期治療につなげる必要があります。
緑内障治療に使用する点眼薬の種類

緑内障の治療で重要なのは、眼圧をコントロールすることです。そのために、さまざまな種類の点眼薬が用いられます。
プロスタグランジン関連薬
房水の排出を促進することで眼圧を下げます。1日1回点眼するだけで効果が高く、多くの場合、最初の治療薬として選ばれます。
βブロッカー(β遮断薬)
房水の産生を抑えることで眼圧を下げます。1日2回の点眼が必要で、喘息などの呼吸器疾患のある方は使用できない場合があります。
炭酸脱水酵素阻害薬
βブロッカーと同様に、房水の産生を抑えることで眼圧を下げます。副作用が少ないのが特徴です。
交感神経α2刺激薬
房水の産生を抑え、排出を促進することで眼圧を下げます。1日2回の点眼が必要です。
Rhoキナーゼ阻害薬
房水の流れをスムーズにすることで眼圧を下げます。比較的新しいタイプの点眼薬です。
それぞれ特徴や仕組みが異なるため、患者様一人ひとりの症状や生活スタイルなどに合わせて、適切な点眼薬を選択する必要があります。
レーザー治療の適応と効果
緑内障のレーザー治療は、主に眼圧を下げることを目的に行われます。代表的なレーザー治療の種類、適応、効果について解説いたします。
レーザー虹彩切開術
レーザー虹彩切開術は、虹彩に小さな穴を開けることで、房水の排出を促す治療法です。閉塞隅角緑内障や急性緑内障発作の予防に用いられます。房水の排出路を新たに作成することで、眼圧を下げます。急性緑内障発作の予防にも有効です。
選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)
SLTは線維柱帯にレーザーを照射し、房水の流出を促進する治療法です。開放隅角緑内障に適応となります。比較的安全な治療法であり、点眼薬と併用することも可能です。近年、初期治療としてSLTを選択するケースも増えています。
どの治療法を選択するかは、緑内障の種類や進行度、患者様の状態によって異なります。眼科医とよく相談し、最適な治療法を選択することが大切です。
葛飾区で緑内障検査・治療なら杉田眼科本院へ
残念ながら、緑内障は完治する病気ではありません。緑内障と診断された後は、定期的な通院と検査、治療を継続し、生涯にわたって視機能を維持するという心構えが大切です。緑内障治療は長期戦となるため、患者様にとって無理のない治療方法や通院スケジュールを医師と相談しながら決めていくことが重要です。病気に対する正しい理解と、治療への積極的な参加が、視機能維持の鍵となります。焦らず、医師と協力しながら、生涯にわたって目の健康を守っていきましょう。
東京都葛飾区の杉田眼科本院では、緑内障治療を得意とする医師が診察・治療を行います。視野検査4台、眼底3次元画像解析装置(OCT)、OCTアンギオグラフィー・前眼部3次元画像解析装置(前眼部OCT)、広角眼底カメラなどを用いて、緑内障の早期発見・早期治療に努めます。気になることがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
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【葛飾区】眼科で緑内障の治療をお考えなら、杉田眼科本院へ
院名 | 医療法⼈社団達洋会 杉⽥眼科 |
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住所 | 〒125-0041 東京都葛飾区東金町3丁目19−1 |
TEL | 03-5660-1611 |
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