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「医療法人社団達洋会 杉田眼科」の理事長、杉田達(すぎたとおる)と申します。
私は順天堂大学を卒業後、同大学眼科と昭和大学眼科で臨床と研究を積み、1993年に金町で杉田眼科を開きました。16年間務めた勤務医時代に感じていたことは、日本の病院医療の閉鎖性と、患者様の気持ちや不安よりも医局組織を優先するやさしさの欠如した体質でした。
私は、欧米の学会参加や病院研修をするのが好きで、勤務医時代自費で幾度も海外に行きました。そこで新しい合理的な治療法や検査法を眼にするたびに、自分が一番良いと思うクリニックをいずれ開業しようと考えていました。
1992年にカナダに留学する機会を得ました。そこで私は入院しない日帰り白内障手術や高度の手術手技の習得とともに、医師とすべてのスタッフが、患者様と家族を尊重しつつ優しく接している姿(ホスピタリティhospitality)に驚き感動しました。
翌年金町で開業しましたが、目指したものは日帰り手術を中心とした高い診療レベルと、このホスピタリティでした。言い換えれば、「患者様を自分の大事な親や家族と思い接すること」です。しかし、新しく診療所を開くことは、他の職種で事業を始めることと同じく、理想は遠くシステムや人事でも苦労が伴いました。こんな中で開業9年目に杉田眼科が関東地区の内科や外科、小児科なども含めた1500病院でのアンケートをまとめた「患者が決めたいい病院」で8番目にランクされたとテレビで報道されました。寝耳に水でしたが、努力を続けていれば人は見てくれているものだと元気がでました。
私は、適切な診断治療器械を積極的に導入し、診断治療、院内の清潔(器具滅菌)にも留意した、より高いレベルの施設に杉田眼科を育ててきたつもりです。白内障手術では老眼や乱視対策の新しい眼内レンズの導入、近視乱視手術(レーシック、ICL)や涙目手術(涙道内視鏡手術)、老化に伴う瞼の垂れ(炭酸ガスでの眼瞼下垂手術)など、今までは「年だから仕方がない、治りません」と言うしかなかった病気や症状も、治療技術を私自身が習得し、日々杉田眼科で治療しています。
そして、眼は小さくて複雑です。医師が言葉だけでいくら説明しても患者様の理解には限界があります。
診療室内では多くのデータ(超広角眼底写真、黄班断層、手術中のビデオ等々)をコンピュータ画面で患者様に示し、病気の程度や治療方針、治療経過など、以前にも増して分かりやすく説明するよう心がけています。
最後に、これらテクノロジーを活用しながらも、診療で最も大切なことは、「目の前の患者様が何を心配し、何を解決して欲しくて来院しているかを見極めること」だと私は思います。患者様の心理・不安を理解することは、すなわち心の通じ合いです。心配そうに緊張して診療に来られた患者様とご家族が、診療や手術が終わった後で「よかった。これでほっとしました。スタッフの皆さんも親切ですね」と笑みを浮かべて帰って行かれるのがより良い医療だと私は思います。まだまだ改良、改善の余地を多く残した杉田眼科ですが、今後ともスタッフとともに努力してゆく所存です。
杉田眼科理事長
杉田達