【東京】白内障の手術を受ける前の準備とは?一般的な日帰り手術の流れも解説
白内障手術は濁った水晶体を取り除き、眼内レンズを挿入する手術です。医療技術の進歩により、手術を日帰りで行うことが可能になりました。日帰り手術は入院の必要がなく、身体への負担も少ないため、患者様の生活スタイルに合わせた治療が可能です。東京で白内障手術を検討している方に向けて、日帰り手術の流れや注意点などについて解説いたします。
手術前の準備

検査と診断
白内障の診断には、視力や水晶体の濁りの状態、目の屈折度などを調べる検査があります。これらの検査を通して、白内障の有無や進行度合いを把握します。
白内障の検査には以下のような項目があります。
- 屈折検査:近視・遠視・乱視の有無や程度を調べる
- 角膜形状解析検査:角膜の湾曲の度合いを測定する
- 視力検査:裸眼と矯正視力を測定し、比較する
- 細隙灯顕微鏡検査:水晶体の濁りの程度を確認する
- 眼底検査:視神経や網膜の状態を確認する
- 眼圧検査:眼圧の測定や、白内障以外の眼疾患の有無を調べる
上記以外にも、視野検査、光干渉断層計検査による眼底検査、超音波検査などが行われます。これらの検査結果を総合的に判断することで、適切な治療方針が決定されます。
手術方法・眼内レンズの選択
白内障手術の方法は?
白内障手術にはいくつかの方法があり、患者様の目の状態に合わせて選択されます。一般的に行われるのは超音波手術です。2mm前後の微小切開創から超音波を使って濁った水晶体を砕き、吸引・除去します。この手術は傷口が小さく、回復が早いというメリットがあります。
従来の手術方法に加えて、レーザーを使った手術方法などもあります。レーザー手術は、より精密な手術が可能です。ただし、すべての方に適応できるわけではなく、白内障の進行具合や目の状態によっては、従来の超音波手術のほうが適しているケースもあります。
眼内レンズの種類は?
眼内レンズの種類には、単焦点レンズと多焦点レンズがあり、それぞれメリット・デメリットが異なります。保険適用の単焦点レンズは、一般的に費用を抑えられますが、遠近両用には眼鏡が必要です。多焦点レンズは眼鏡への依存度を減らせますが、費用が高額になる傾向があります。
どの手術方法、どの眼内レンズが最適かは、患者様一人ひとりの目の状態やライフスタイルなどによっても変わってきます。医師とじっくり相談し、ご自身に合った手術方法・眼内レンズを選択することが重要です。
手術当日の持ち物と注意点
白内障手術当日に必要な持ち物と注意点として、以下が挙げられます。
持ち物
- 診察券
- 健康保険証
- 手術承諾書:事前に記入・捺印したものを持参
- 眼鏡:手術当日はコンタクトレンズを使用できないため
- 保険会社所定の診断書(必要な場合)
- 現在使用中の点眼薬
注意点
まず、当日はコンタクトレンズを使用せず、眼鏡でお越しください。また、手術部位を清潔に保つため、アイメイクも控えます。飲酒もなるべく控え、食べ過ぎに注意しましょう。さらに、安全のため、手術当日は車の運転はご遠慮ください。公共交通機関やご家族の送迎をご利用ください。
その他、不明点や不安なことがあれば、事前に医師や眼科に確認することがポイントです。
一般的な日帰り手術の流れ

受付と最終確認
受付では保険証や診察券、手術同意書などの必要書類を提出します。提出書類に不備がないか、最終確認が行われます。手術前の最終確認として、医師による問診と目の状態のチェックが行われます。問診では、現在の体調やアレルギーの有無、服用中の薬などについて確認します。また、視力測定や眼圧検査などで目の状態をチェックします。これらの確認事項を通して、手術に問題がないか、最終的な判断が下されます。手術を受けるにあたって不安な点や疑問点があれば、医師や看護師にご相談ください。
点眼麻酔
手術までの待ち時間に、麻酔や瞳を広げる点眼を行います。白内障手術では、目の表面に麻酔薬の点眼を行う「点眼麻酔」が一般的です。点眼麻酔は、注射による麻酔と比べて、体への負担が少ないというメリットがあります。そのため、高齢の方や持病のある方でも手術を受けることができます。
点眼麻酔は目の周りを消毒し、清潔な状態にした後、麻酔薬を数回に分けて点眼します。麻酔薬の効果が出るまで少し時間がかかります。麻酔が効いてくると、目が少し重く感じたり、まぶしく感じることがあります。
点眼麻酔が十分に効いていることが確認できたら、手術用のエプロンや帽子を着用し、手術室へ移動します。手術室に入ったら、手術の内容や手順、注意点などを確認します。
手術
手術台に仰向けになり、執刀医は顕微鏡を用いて手術を進めます。まぶしい光や、器具が眼球に触れる感覚、超音波で水晶体を砕く際の音や振動を感じることもありますが、通常は軽度です。ご安心ください。
手術中は、眼球を動かさないようにすることが重要ですが、目が疲れた場合は無理せず医師や看護師にお伝えください。白内障の進行度や合併症の有無などによって多少前後することもありますが、手術時間は片目で10~15分程度です。両目の手術を行う場合は、それぞれ同程度の時間がかかります。
手術が終了したら眼帯を装着し、回復室に移動します。
回復室での過ごし方
回復室では、眼帯や保護メガネを装着したまま安静に過ごします。手術直後は視界がぼやけたり、光がまぶしく感じることがあります。これは麻酔の影響や眼帯によるものなので、特に心配ありません。ただし、視界が急激に悪化したり、強い痛みを感じたりするなど、異常を感じた場合はすぐにお伝えください。
回復室では血圧や脈拍などを定期的にチェックし、術後の経過観察を行います。安静時間はおよそ30分~1時間程度です。回復室でしばらく安静にした後、医師の診察を受けて問題がなければ帰宅となります。
上記はあくまでも一般的な日帰り手術の流れです。治療内容や眼科によって変わることがあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
白内障手術のご相談なら杉田眼科本院へ
水晶体が濁り始めると、物が二重に見えたり、かすんだり、明るいところでまぶしいと感じたりと、さまざまな症状が現れます。進行すれば視力の低下などを引き起こし、日常生活に大きな支障をもたらしかねません。目の違和感や不快感がある場合は、早めに眼科を受診しましょう。
東京都葛飾区の杉田眼科本院では、白内障の治療・手術に対応しております。多様化するレンズ性能に応えられるよう、白内障手術ナビゲーター「ARGOS」と術中波面収差解析システム「ORA」を連動した白内障手術など、さまざまな技術を採用しているのが強みです。さらに、白内障(多焦点IOL術後)のセカンドオピニオンとして、他院で白内障手術を受けられた方からのご相談もお受けしております。
白内障の治療や手術などに関するご質問・ご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
【東京・葛飾区・松戸】白内障と緑内障の眼科診療に関するコラム
- 【松戸】眼科で白内障手術 日帰り手術のメリットとデメリット・注意点は?
- 【松戸】白内障手術の特徴・術後の日常生活の過ごし方
- 【松戸】白内障の相談は専門医へ!眼内レンズの種類や選び方とは?
- 【東京】白内障手術前の準備と一般的な日帰り手術の流れ
- 【東京】白内障の費用なども確認!白内障の進行段階や手術時期の基準
- 【東京 専門医】水晶体の濁り方による白内障の種類や治療方法の選択基準
- 【葛飾区 眼科】コンタクトレンズ初心者が知っておきたい基礎知識
- 【葛飾区】眼科でドライアイ治療!スマートフォンとドライアイの関係・対策
- 【葛飾区 専門医】緑内障の早期発見のために!緑内障の概要と検査の種類
- 【葛飾区】眼科で緑内障を治療!一般的な初診の流れや治療の種類について
【東京】白内障の治療や手術などに関するご質問・ご相談がございましたら、杉田眼科本院へ
院名 | 医療法⼈社団達洋会 杉⽥眼科 |
---|---|
住所 | 〒125-0041 東京都葛飾区東金町3丁目19−1 |
TEL | 03-5660-1611 |
診療時間 |
|
休診⽇ | ⽇・祝 |
予約 | |
アクセス |
JR常磐線「⾦町(かなまち)駅」北⼝より徒歩約 |
URL |
|